- 2020年卒 就活生
- 現在何かしらのハラスメントを受けている人
- 社会人1~3年目
目次
カネカから読み取る「日本企業の昭和体質」
事の発端は6月1日にツイートされたこのつぶやき
改めて決意
夫日系一部上場企業で育休とったら明けて2日で関西に転勤内示、私の復職まで2週間、2歳と0歳は4月に転園入園できたばかり、新居に引越して10日後のこと。
いろいろかけ合い、有給も取らせてもらえず、結局昨日で退職、夫は今日から専業主夫になりました。私産後4か月で家族4人を支えます
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
簡単にまとめるとこんな感じです。
- カネカに勤める旦那さんが育休取得後に関西へ転勤内示
- お嫁さん 復職まで2週間 2歳と0歳児の育児中(4月に転園入園したばかり)
- 新居に引越して10日後の出来事
- 生活が落ち着くまでせめて1ヶ月延期を希望するが拒否
- #カガクでネガイをカナエル会社
いやはや…この会社だけ時間が昭和で止まっているのかな?と思うほど酷い会社ですね。
今の時代、共働きはスタンダードになりつつあって男性も家事育児を行うのが当たり前になっているというのに。
恐らくこの会社は「新居建てて、子供が生まれたばかりだから辞めないだろう」という気持ちが少しはあったのではないかと思います。
SNSの反応
カネカ、くるみんマーク取得しているんだな。
ウソだろ?と思ったが2009年と2013年で2回取得しているようだ。
さすがにプラチナくるみんではない。このマークも当てにならないことが示されてしまったな。
厚生労働省も適当に認定をしている。取消は無いんだろう。#カガクでネガイをカナエル会社 pic.twitter.com/gJVQdTPzdp
— え~む (@ystkmyst) June 2, 2019
こういう闇の部分がSNSによって明るみに出るようになったのは大きいですね。当ツイートが拡散されることにより、こんな悪質な企業はしっかり制裁を受けて淘汰されて頂きたい。
#カガクでネガイをカナエル会社 https://t.co/jnteScq3xO— 三菱サラリーマン@全力以赴 (@FREETONSHA) June 1, 2019
政府が大々的に男性の育休取得をって話している最中のこの事案。非常に不愉快。パパ育休明けて2日で辞令って完全な嫌がらせじゃん。子育ての一番大変な時期に転勤とか何考えてんの?頭おかしい会社なのまるわかりじゃん?#カネカ#カガクでネガイをカナエル会社
— 秋春 (@akiharu_akiharu) June 1, 2019
https://twitter.com/littleup_kyoko/status/1134900082753458176?s=20
『辞めるなら5月末だから』の意味がわからない。そんなことを決める権利は会社にはない。ブラックもいいとこ。転勤を指示するのは今の日本では違法ではない。退職希望者に有給消化させずに退職日前倒させるのは違法。#カガクでネガイをカナエル会社 #カネカ#ブラック企業 https://t.co/nvLBmB8xYI
— 二人育児の準備中パパ 2y, 31w(たいきとお腹の子のパパ) (@taiki_no_papa) June 1, 2019
やはりどれも否定的な意見が多いですね。
中には「転勤辞令は違反では無いが、有給消化をさせないのは違反だ」という意見もあったり様々な意見がありましたが
概ね「大企業なのにシャインのネガイをカナエナイ会社」という意見が多かったです。
カネカ「対応に問題は無い」 公式発表(2019年6月6日)
カネカの育休対応問題についての続報が出ました。
⇨カネカの見解 「当社元社員ご家族によるSNSへの書き込みについて」
6日にカネカが発表した声明をまとめると…
- 社長が「育休直後に転勤内示」を認めるメールを従業員宛にメール
- 「見せしめといったものではない」と嫌がらせの意図は否定
- 育休取得した社員だけを特別扱いする事は出来ない
- 着任日の延期願いは勤務状況を鑑みて拒否
- 今後とも従前と変わらずワークライフバランスを実現します^^
告発内容を一部認めつつも対応には問題は無かったと正式発表しました。
カネカの発表を読んだくまさんの正直な感想は
「また燃料を投下してしまったな、カネカさん」
いくつかツッコミどころがありますね。
- 有給消化とボーナスの件はどこ行ったの?
弁護士を含めた調査委員会やら書いてますが、ツイートされていた有給消化拒否とボーナス前に退職させられたという件はどこへ?
5月7日 退職願を出した時に5月31日の希望を出したというが果たしてこれは本人の意志で決めた希望日なのだろうか…。
退職願を出した翌日から31日までの営業日を数えると18日間。
引継ぎ等を考えてどれだけの有給が消化されたのだろう、それとも1日も消化されなかったのかな? - 内示から発令まで3週間、実質相談出来る日数は?
内示から発令までの期間は4月23日から5月16日までの3週間で通常より長いものでしたと堂々と書いてあるけど、よくよく考えるとGW 10連休を挟んでいるんだから本人と会社が対話出来る日数としては少ないよね?
10連休は4月27日(土)から始まっているので内示受けた日を入れても4日間…。
新居買って、子供生まれて、育休明けて生活が安定していないバタバタしているタイミングで4日間。
この4日間で異動も断れず、延期も断れ、有給消化も断れ、ボーナスも払われないという事が決まったのでしょう。
そりゃ連休明けに退職願も出しますわ。
それをコミュニケーション不足だとか言われても…。
- 従前と変わらずワークライフバランスを実現して参ります直近でワークライフバランスを実現出来なかった社員がいらっしゃいますやん
それにも関わらず
「元社員の転勤及び退職に関して、当社の対応は適切であったと考えます」
なんてよく言えたなぁ…。
これが日本の東証一部上場企業が行っている対応です☆
2020年卒の就活生は”良い会社”を見極めよう
この記事で特に伝えたい対象は2020年卒の就活生です。
今も就職活動真っ最中だと思います。
「大企業に入りたい」「みんなが知っている有名企業に入りたい」「年収1000万貰える会社に入りたい」
色々あると思いますが、それよりも大切だと思うのは「この先ずっとこの会社で働けるか」というのが一番大切だと思います。
いくら有名で誰もが憧れる会社に入ろうが、その会社で金銭面、精神面が不健康だったら長く働く事が出来ません。
良い会社に入ったとしても長く働けないのでは意味がありません。
ちなみにくまさんは転職経験者で金銭面より精神面を選択しました。
この精神面の中には「残業」「福利厚生」「有給取得率」「人間関係」「仕事内容」
色々要素があります。
くまさんは未だ「産休・育休」というものを取得していませんが、女性含め男性もライフステージで「出産」というイベントを予定しているのであれば、会社が産休や育休に協力的であるかどうかというのが非常に大切です。
今回のカネカの炎上からわかるように、今は女性だけでは無く男性も育休を問題無く取得出来るのかを考えて就職活動をして欲しいです。
(追記) カネカ、学生向けイベント不参加へ 「パタハラ疑惑」余波、就活生に不安
カネカは学生向けインターンシップ参加を急遽見送ったそうです(笑)
参加者からの質問に答えられない可能性がある為との事。
そりゃ答えられないよね、育休取った後に転勤命令が下されて延期も受け付けて貰えない会社なんて…。

育児休業取得率 女性83.2% 男性5.14%
厚生労働省が発表した「雇用均等基本調査」によると
育児休業取得率は、女性 83.2%に対して男性 5.14%
極めて低い水準になっています。
3歳未満の子供を持つ20~40代の男性正社員の内3割が「育児休業を取得したかったが出来なかった」と答えています。
育児休業を利用しなかった理由として
- 会社で育児休業制度が整備されていなかった
- 職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった
- 業務が繁忙で職場の人手が不足していた
- 今後のキャリア形成に悪影響がありそうだと思った

本当に昔から何も変わらないですね、日本は…。
ツイッターで見かけたツイートで信憑性は無いですが「20年以上前から何も変わっていない、この先も変わるはずない」というツイートが印象に残りました。
果たして日本はこの先変わらず今のままなのでしょうか…。
人生=労働ではない!
人生=労働ではありません。
働かなかればお金を稼ぐ事が出来ない人が大多数いるので、人生=労働という価値観になりがちですが、労働によって人生が左右されていては勿体無いです。
くまさんもまだ会社員なので何とも言えませんが将来的には労働を自分でコントロール出来るようになりたいと思っています。
起業して個人事業主になるのか、不労所得を得るよう仕組み作りをしたり色々方法があります。
会社の命令で自分の人生を壊してしまっては元も子もありません。
自分の人生は自分で決めましょう!!
くまさんも今、会社から転勤命令が出たら即座に辞める覚悟があります。
資産形成もしっかりしておけば尚更安心ですしね(笑)
You Only Live Once
(人生は一度きり)
